序章

3/3
1550人が本棚に入れています
本棚に追加
/66ページ
私が振り返ると…。 「なーにが海だ!俺をのけ者にしたなー!!!」 『!!!』 ディルの顔が、大きなルーの顔に変わっていた!!!その大きなルーに怒られる私。 『えっ?何!?何っ!!!』 繋いだ手の感触も変わって…ヒイッ!!!ビックリして手を離す。ムニッとした(泣)! パッと離れた私に、大きなルーがお弁当の入った籠を片手に詰め寄る。 「俺を置いてきぼりにした上に、2人でサンドイッチとか食べちゃう気だったんだー! ああっ!ケーキまで入ってるしー!!!」 絶叫。 「い、いや、だって…ルー!?」 ルーと言って良いものか!? 食ってやるー!と、大きなルーがガツガツとサンドイッチを食べ始めた。 私は、その光景を信じられない気持ちで見た。 何でディルの顔がルーに…!?訳が分からないよ!!! 「…ディル…は?」 やっとの事で声を出すと、小さな声が私に届いた。 「ミヤコー」 『???』 声の先を見ると、其処にはいつもの子猫サイズのルーの姿…。 私は、目を擦る。 「俺、此処」 ルーの顔が…ディルの顔に……。 「嫌ぁーーーっ!!!」
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!