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折原流古武術は基本的に無手の武術ではなく、数多の武器をいかに使いこなすかに趣を置いている。
それ故に、剣術に始まり棒術に弓術などの基本的なものから波及し、無限の世界を作り出す。
それが創始者にして、最後の伝承者たる洋輔の祖父の言い分だ。
「そんなんじゃ、身に付ける事が多すぎて誰もついてこれないよな」
それでも、洋輔が幼い頃は門弟が数人はいた。
風の噂でその内の何人かは、古武術の世界で名を馳せたらしい。
そんな多芸を身に付けなければならない、折原流古武術道場だから物置には、ありとあらゆる武具が置いてある。
当たり前だが、真剣の類いはそこには無い。
「何だか、また武器が増えてるな……」
青竜刀のレプリカにヌンチャクにトンファーなど、中国武術の武器があるかと思えば、フェンシングのサーベルや三ツ又の槍まである。
こうなると、古武術の看板はどこへやらである。
「じいちゃん、どこを目指してるんだ?」
こうなると、ブレードミサイルの出所が予想できる。
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