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獣の雄叫びをあげて、一直線に疾走する者と目線の高さを飛翔する者と、どちらも異形の者として見るだけで背筋が凍る。
能面の九十九神を被った人形の妖。
大型の猿で、蛇の舌を持つ妖。
ボロキレのような妖。
笹の葉を集めて人形を成した妖。
数珠の九十九神。
鳥の翼を有した魚の妖。
骨だけの鳥の妖。
それを認識した瞬間に洋輔は、攻撃を仕掛けた。
左手を体に引き寄せ、地面と水平に凪ぎ払うように振ると、再び柄が弧を描きながらも伸びていき、迫りくる妖を数体を消し飛ばした。
それは、ボロキレの妖、猿の妖、鳥の骨の妖だった。
「ちっ、それだけか……」
洋輔は、五体は倒すつもりで槍を放ったのだが、予想に反して残った妖の動きは機敏だった。
そして、四体の攻撃が洋輔に襲い掛かってきた。
特に笹の葉の妖が攻撃は厄介で、刃のような切れ味を見せる笹の葉を飛ばし、中間距離からの攻撃を繰り出し他の妖をフォローする。
それを防ぐだけで、攻撃を出せない。
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