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遠距離恋愛…それは遠くで愛するヒトを信じていること。通称:遠恋
アタシは今まで、遠距離恋愛じゃなかったことなんてなかった。
片想いは身近なヒトばっかりで、付き合うのは遠くのヒトだけ。
だから誰と付き合っても淋しい思いをしていた。
彼と電話する時いつもドキドキして、うまく話せなくて黙り込んでた。
そんなアタシに彼は、一生懸命話題を考えてくれた。アタシが話しやすくなるように、いろいろ話してくれたの。
慣れてきて笑いながら話せるようになったアタシに彼は朝、電話をしてくれた。
そして切り際に、
『愛してるよ』
彼のその一言で、
一日中鼓動が高まってた。
それから彼は毎朝電話をくれるようになった。
でも『愛してる』って言葉は云ってくれなかった。
だけどいっつも『好き』とか『愛してる』って云われてもウソみたいで嫌。彼はきっとソレを知ってた。だから本気で伝わるように、肝心な時にしかそういう事は云わなかった。
でもホントのこと云うと、毎朝云ってくれるって、期待してたんだけどね。
アタシは彼と付き合っていると、他のヒトと付き合っていた時より淋しさが少なかった。
もうデートも普通にできるようになってた。
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