叫び

あたしは悪い子

おととい、ごはんを食べるのがおそくておこられた。
さいしょはほっぺたをぶたれて。
たおれたら何回もけられて。
足がいたくて。
気がついたら足はまっかだった。

でもどうすればいいかわからなくて。
なくのをこらえて足をなでてた。
ないたらもっと悪い子になるから。
いっしょうけんめいがまんした。

ちょっとだけでも『いいこ』になりたくて。
ママに『いいこ』って言ってほしくて。

おこったあとは、ママがきゅうきゅう箱をくれた。
やさしいママ。

箱はあたしのあたまにあたったけど。
それは、なげてもらった箱をちゃんとうけとれなかった、あたしが悪い。

ごめんなさい。
ごめんなさい、ママ。
悪い子でごめんなさい。
ちゃんと『いいこ』でうまれられなくて。

ママは『いいこ』がほしかったのに。
悪い子でごめんなさい。

あたしなんかでごめんなさい。