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今から1億年前の話である。
当時世界は絶対的な神と崇められていた『ゼウス』と女神『ナプロディナ』によって統治されていた。
ゼウスとナプロディナには二人の子どもがいた。
それぞれの名は『メグニ』と『アテナ』と名付けられた。
二人はナプロディナの死後に女神として世界を統治する権利があった。
だが女神の座につけるのは一人だけ。
この事を教えられてから姉妹の仲は徐々に離れていった。
それと同時に人々もメグニ派の者とアテナ派の者に別れていった。
女神の継承の事実を知ってから10年後の事である。
突然ナプロディナが原因不明の病に犯されそのまま息を引き取る事となった。
世界が悲しみに包まれた瞬間でもあった。
そしていよいよメグニとアテナどちらが次の女神として相応しいかが話し合いによって決められようとした時だった。
アテナ派だった一人の青年がメグニを暗殺しようと計画しそれが実行された。
だがこの計画は失敗に終わってしまう。
この事を知ったメグニ派の者達は怒りがおさまらず話し合いと言う解決は放り出され戦争が始まった。
これが後に伝説となった『古代戦争』である。
人々はたくさんの血を流した。
最後に残っていたのはゼウスとメグニとアテナのみだった。
そして女神の座を争った戦いに決着がついた。
勝ったのはメグニであった。
そしてメグニは自らの力と父であるゼウスの力を合わせて世界の人々を蘇らせた。
それまでアテナ派だった人達までもが新たなる女神の誕生に喜んだ。
だが一人アテナだけは蘇る事は無かった・・・・・
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