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秀一(な、何だこの人?)
全身黒ずくめと言う事もあるのだがそれよりも体全体から流れ出ている異様な雰囲気を感じた。
???『お前が剣崎秀一か?』
急に話始めた。
声からして男だというのは分かった。
秀一(何で俺の名前を知っているんだ?)
秀一は身震いした。
もしかして誘拐されるのでは無いかとまで考えが発展してしまう。
さっきまでの喜びは一瞬にして脳裏から消え去っていた。
逃げようとしても体が震えて言う事を聞かない。
もはや絶体絶命の窮地に追い込まれた。
???『安心しろ。私はお前に危害を加えるつもりは無い』
秀一『じゃあどうするつもりだよ?』
必死に声を出した。
けど秀一にはそれが精一杯だった。
なおも男は話を続ける。
???『お前には世界を救う英雄として戦ってもらう。ただそれだけだ』
秀一『世界を・・・救う?何だよそれ、意味分かん・・・』
秀一の言葉を掻き消すように男は呟いた。
???『神の息子アポロ』
その言葉を聞いた途端秀一の目の前が揺らぎ始めた。
秀一『何だ?いったいどうなってるんだ?』
そして同時に幻聴も襲い掛かってきた。
秀一『うわぁーーーー。止めろ、止めてくれーーーーー』
あまりの恐怖に秀一は倒れてしまった。
秀一が最後に男の姿を見た時男は微かに笑っていたように見えた。
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