56人が本棚に入れています
本棚に追加
あれからどれだけ倒れていたのだろうか。
そう思いながら秀一は懸命に体を起こした。
まだ少し耳鳴りがしたが気にするほどの事では無かった。
秀一『痛ってーくそ何だよあいつ?いきなり変な事ぬかしやがってさぁ』
どこにもぶつけれないイライラを声に出してしか発散ができなかった。
秀一『まぁ怒ってばっかじゃいられないしとりあえず家に帰ってゆっくり考えよう』
そう言って立とうとした時さっきまで気づかなかった事に気づく。
先ほどまで道路で倒れていたはずなのに地面には草が生えていた。
秀一『あれ?確か俺電柱の前で倒れたんだよな?何で草なんか・・・』
もしかしてたらあの男が安全な場所に運んでくれたのかもしれないと一瞬思いもしたがその選択は削除した。
あの男がこんな事してもメリットが無いむしろデメリットばかりだと思った。
秀一『それにしてもここ何処だ?見た事無い場所だな』
周りを見渡しても建物が一切無い。
どうやらここは広大な草原なのだろうと推測した。
秀一『とりあえず家に電話するか、この時間なら誰かいるだろ』
そう言っておもむろにズボンのポケットから携帯を取り出し画面を開くと圏外の文字があった。
秀一『何だよ圏外かよ。仕方ないなぁ一度ここが何処か確認の意味も込めて歩くか』
秀一は一先ず下の方に行けば街があるだろうと考え降りる事に決めた。
最初のコメントを投稿しよう!