* 第1章

10/26
前へ
/65ページ
次へ
「静かにしてください! まず、希望をとります。 自分がやりたい係りに 手を挙げてください。」 うるさかった教室が、 ピタリと静かになった。 そう、まずは乃依の係りが 何になるかによる。 全員、乃依が何の係りに手を挙げるのか待つことにした。 「――では次、 装飾係りをやりたい人…」 すっ、と、細い手が 真っ直ぐ挙がった。 それとほぼ同時に、 たくさんの男子達の手も 挙がる。 装飾係りか…。 まぁ、乃依らしいような。 もちろん俺も、手を挙げた。  
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加