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――授業の終わりを告げる
チャイムが鳴った。
いつもなら嬉しい音なのに、
今の音は悲しく感じた。
…あぁ、きてしまった。
地獄の、放課後。
学校祭はそんなに遠くないし、今日から準備をしなければいけない。
だけど…何でよりによって…
「乃依!」
――きた。
後ろから、
大嫌いなアイツの声。
「頑張ろうな、係り!」
いつにも増して明るい。
私が決して答えないの、
分かってるくせにね。
どうせ『いつかは好きになってくれるはず』だとか思ってるんでしょ。
――…無駄なのに。
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