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今日は廊下の飾りを頼まれ、
脚立に登って言われた通りに
飾りつけをする。
ほとんどパーティーとかで
よく見る飾りだったから、
付け方はだいたい分かる。
アイツが『一緒にやらないか』
って言ってきたけど、私は
『嫌。』と即答した。
出来れば近づきたくないし…。
――そんな訳で、私は一階を、アイツは二階の飾りつけを担当する事にした。
それにしても、長い廊下。
まだまだ終わりそうにないな。
もう帰り始めてる人達が
少し羨ましい…。
私はため息をつきながら
作業を進める。
後ろを向いてるからか、
いつも構ってくる奴らも
私に気づかず通り過ぎるし、
まだ楽、なんだけど…。
(それでもやっぱり
まだ終わらないな…)
そう、思いかけた時だった。
「乃依。」
聞きたくもなかった、
アイツの声が聞こえた。
よびすてで呼ばれるのも
嫌だけど、否定したらまた
しつこくなるだろうから、
いつも我慢している。
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