* 第1章

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だけど、どんなに進んでも 男子達はしつこくついてくる。 乃依様、乃依様 って… ――お金目当てのくせに。 お父さんは有名な会社の社長。 お母さんは有名なデザイナー。 そして兄が気まぐれに買った宝くじで2等が当たった。 お金は余りに余り、 お城のような別荘まである、 阿綱家の一人、 ――私、阿綱 乃依は、 知らぬ間に有名になっていて、 男子達は目を輝かせ私に近寄ってくるようになっていた。 それからというもの、 私は恋愛が出来ていない。 お金目的じゃない、私だけを見てくれる人が分からなくなったから。  
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