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だけど、どんなに進んでも
男子達はしつこくついてくる。
乃依様、乃依様 って…
――お金目当てのくせに。
お父さんは有名な会社の社長。
お母さんは有名なデザイナー。
そして兄が気まぐれに買った宝くじで2等が当たった。
お金は余りに余り、
お城のような別荘まである、
阿綱家の一人、
――私、阿綱 乃依は、
知らぬ間に有名になっていて、
男子達は目を輝かせ私に近寄ってくるようになっていた。
それからというもの、
私は恋愛が出来ていない。
お金目的じゃない、私だけを見てくれる人が分からなくなったから。
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