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「おはよ~乃依!」
――やっと教室について、
笑って迎えてくれたのは
親友の元川 奈月。
「あっ!またお金目当ての
貧乏男子共…!
乃依から離れなさいよ~!」
奈月が男子達を追い出そうとすると、男子達は一瞬固まり、
「げ、元川!」
と叫んで逃げていった。
…さすが空手 全国一位。
上の学年の男子でさえ
怯えてる。
まぁ、また明日も
懲りずに来るんだけど。
――そんな彼女のおかげで
私は助かっているんだけど、
一人だけ、奈月が
通用しない奴がいた。
今日も私の席に座って、
私が来るのを待っていた。
「おはよ、乃依。
今日はいつもより遅かったな」
「・・・・・・・そこ、私の席。
どいてもらえる?」
「いいよ、俺と
付き合ってくれるなら。」
「絶対いや!」
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