102人が本棚に入れています
本棚に追加
今日 最後の授業と共に、
雀がむなしく鳴いた。
曇り空はぎこちなく見え、
短い風の音にイライラする。
何もかも暗い雰囲気に感じて、
俺は正直疲れていた。
――あの学校祭から3日目。
ずっと乃依は
目も合わせてくれない。
『お金目当てのくせに
近付かないでよ!』
あの声もまだ残る。
やっぱり、伝えられないのか?
信じてもらえないのか?
その答えさえ、遠い気がする。
最初のコメントを投稿しよう!