* 最終章

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――沈黙が続く。 廊下に響いているのは 二人が歩いている音だけ。 そうさせたのは紛れもなく 私だ。 ・・・本当は前みたいに 話したいのに。 どうしても、あの時の女の人が頭の中に横切って…。 やっぱり、 恋愛関係…なのかな。 「乃依」 ふいに小倉君が 私の名前を呼ぶ。 私はただ顔を上げ、 彼の言葉を待つ。 「…学校祭は、一緒に 回ってくれてありがとう。 それと…ごめんな。」 小倉君は私の目を まっすぐ見たまま謝った。 悪いのは私なのに。 「・・・ううん」 その一言だけで、 返してしまった…。  
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