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「それにしても小倉の奴、
本当にしつこいよね!」
自分の席についたばかりの彼に
聞こえるような大きさで
奈月は言った。
「うん…、
もう諦めてほしいなぁ」
私もつられて言う。
「同じクラスなのが
本当に残念だね。」
「そうだね。」
止まらない悪口に、
彼はついに入ってきた。
「だから…俺は本気だって
言ってんだろーが!」
「…黙ってくれない?」
「………ったく…」
はぁ…、やっぱり
どんなに突き放しても無駄。
だけどいつかは
諦めてくれると信じてる…。
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