* 第1章

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「それにしても小倉の奴、 本当にしつこいよね!」 自分の席についたばかりの彼に 聞こえるような大きさで 奈月は言った。 「うん…、 もう諦めてほしいなぁ」 私もつられて言う。 「同じクラスなのが 本当に残念だね。」 「そうだね。」 止まらない悪口に、 彼はついに入ってきた。 「だから…俺は本気だって 言ってんだろーが!」 「…黙ってくれない?」 「………ったく…」 はぁ…、やっぱり どんなに突き放しても無駄。 だけどいつかは 諦めてくれると信じてる…。  
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