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とりあえず、
乃依に謝る事は出来た。
だけど… 俺の告白をまだ嘘だとは思ってほしくない。
先はまだ遠いんだな…。
――装飾係が呼び出されたのは
階段の装飾がまだ外れてなく、
軽く説教みたいなものだった。
俺たちは関係ねーだろ。
犯人探しのためか?
全く迷惑だな。
それでも呼び出されて
嬉しかったのは確かだが。
話しはすぐ終わり、あっさりと帰らせてくれた。
再び乃依と廊下を歩く。
「…なぁ乃依、さっき何か
言いかけてたよな?」
「えっ・・・あ、うん・・・。」
乃依は焦っているようだった。
少し顔も赤いような。
「別に、無理して言わなくても良いんだけど…。」
――俺がそう言った
瞬間だった。
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