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今日は学校の終業式。
明日から長い夏休みが始まる。
「衿っ!夏休みはどっかいこぉよっ」
真菜がキラキラした目で見つめてくる。
「わかったよ♪ってか遊びまくるし!」
あたしは得意のガッツポーズをしてみせた。
すると、真菜が恥ずかしそうに言った。
「あのさ、うち同じクラスの矢野 憐(ヤノ レン)くんのことが好きなんだ。それで…憐くんと憐くんの仲良い子とうちと衿でどっか行こうと思うんだけど、行かない??」
あたしは陽生のことを考えた。
ここは断ったほうが良いのだろう。
だけど、親友である真菜に協力はしたい。
真菜がお願いと言わんばかりの目で見つめてくる。
「うん、あたし真菜に協力するって前言ったし真菜大好きだから行くよ!」
あたしは陽生にバレなきゃいいだろうと思った。
「ありがとう!衿大好きっ」
真菜が抱きついてきた。
結局、7月28日に行くことになった。
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