高校時代

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その試合からあたしはバスケをサボルようにった。 仲間からは邪魔ものを見ている目で見られた。 そしていつしか学校も行かなくなり学校も辞めたのだった。 この話をトモキは黙って聞いていた。 『ウチはもうバスケせぇへんねん』 『好きやのに?』 『好きちゃう…』 『逃げてるだけやろ?』 『……逃げてるよ…』 『分かってるんやったらまたやれよ』 『したくてももう出来ひん』 『何で?』 『病気やから』 『なんの?』 『産まれつきの……もう運動したらあかんねん』 『そっか……』 トモキはあたしを抱きひしめた。 あたしはトモキの胸の中で涙を流した。 少し落ち着いてあたしはトモキに送ってもらい家に帰った。 『ありがとう!』 『おぅ!』 『またメールするわ!ばいばい』 トモキはにっこり微笑み車を走らせた。
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