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それから数週間。
俺は学校にちょくちょく顔を出すようになった。
授業も真面目に受けてみたり。
初めは全く内容が分かんなくて、授業抜け出してたけどなー。
そんな俺のために廉が、竹村や沙夜と一緒になって勉強会とか開いちゃって。
正直うざかったけど、だんだんそんな生活が楽しくなってた。
「あ~っ!勉強飽きたわ」
この日も俺、廉、沙夜、竹村の4人で勉強をしていた。
場所は教室。
俺たち以外に人はいなかったから、ちょうどいい。
「廉くんが言い出したんだよー」
「そうだけどさー」
シャーペンを動かす手を止め、廉は大きくのびをする。
竹村は、そんな廉のことをにこにこして見ていた。
「…あっ!」
いきなり廉が声をあげる。
「俺、飲み物買ってくるわ」
言うとすぐに立ち上がって、廉は教室のドアまで歩いていく。
「え、じゃあ一緒に行く~っ」
ばたばたと、竹村も廉を追って
教室から姿を消した。
自由な奴ら。
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