ともだち .

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…変われてる。 それも多分、彼奴のおかげだな。 「~…弥っ!」 「…。ねえ」 沙夜の声が聞こえて振りかえる。 と、同時に我に返った。 教室には数人の生徒しか残っていない。 「やっぱ!沙夜ちゃんの声でやっと気づいたな。俺が名前呼んだって全くだったのに」 「ね~っ!」 俺のすぐそばで、廉と竹村が 顔を見合わせて楽しそうに喋ってる。 いつの間に あんな仲良くなったんだろ。 「次、教室移動だから」 廉がそう言って、 教科書や筆箱を手に歩き出す。 「まじかよー」 慌てて俺も準備して 廉たちのあとを追った。 学校内での行動は 廉、竹村、沙夜、俺、4人で ということが多くなってる。 「何、ぼーっとしてたの?」 先に歩いていた3人に追いついた。 沙夜が、俺の顔を見るでもなく つぶやき程度で聞いてくる。 「あー、もうすぐ期末か、って思ってた」 「えっ将弥が期末について考えてるとか」 前を歩いていた廉が 驚いた様子で振り返った。 「なんだよ」 「珍しーこともあるなぁ、と思いまして」 「あっそ」 予想通りの答えに 俺は適当に返事をする。
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