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エレベーターを降りて、
隣の校舎へと向かう。
移動するのが遅かったせいで
歩いている奴は俺ら以外にはいない。
「なんか楽しいね、沙夜」
「うん」
そんな、竹村と沙夜の会話が
聞こえてくる。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ったのと同時に
教室へ入った。
「お前ら遅いぞ」
と、一言だけ言われたのを
無視して空いている席へと座る。
理科の授業。
実験内容の説明と、必要なものの
配布が終わると各自で実験開始。
「廉くんっ、はい!」
竹村が実験道具を廉に渡している。
やることがいまいち分からない俺は
様子を見ていることにした。
「え、俺がやるの?」
「頼りになるからっ」
そんなことを言いながら結局、
2人で仲良さそうにやり始めている。
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