8人が本棚に入れています
本棚に追加
/71ページ
とりあえず説明された実験をやっていただけか。
「それは復習」
いきなりした声に、
さっきまで喋っていた俺ら3人は声の主を見る。
今まで黙ってノートを
まとめていた沙夜が真っ黒に
なった物体を見ていた。
「東條がやってたのは復習で、杏がやり始めようとしていることが今日の課題なの」
沙夜は2人を順に見てそう言った。
最後に俺のことを見ている。
杏…。
あ、竹村のことか。
沙夜のことを見つめ返しながらそんなことを思っていた。
「なるほどねー」
「さすが沙夜っ!」
感心したように廉が言って、
目を輝かせて沙夜のことを見て言う竹村。
俺も口をひらく。
「で、何のためにやんの?」
「それは~…」
ノートの内容を見せたりして、沙夜が実験の説明をした。
その様子を、
俺はじっと見つめる。
最初のコメントを投稿しよう!