変化 .

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「元気だった?」 「普通」 廉と竹村が笑って話してんのを 眺めながら簡単に会話する。 「…相変わらずだな」 「は?」 冷めた声で言われた。 こういうのにも慣れたけど。 「いーや、何も」 「ふーん」 特に話す内容もなく、そのまま 会話は終了した。 タイミングよく先生も入ってきて 今まで騒がしくしていた クラスの奴らもだらだらと席についていく。 新学期をどう生活しろだとか、 今後の日程だとか、 説明してるのを聞きもせずに 自由にお喋りを始めるクラスメート。 横を見てみると、竹村も 後ろに振り返って 沙夜に話しかけていた。 「ねー、沙夜。夏休みの宿題うつさせて!お願いっ!!」 必死に頼み込んでいる 竹村の声が聞こえてくる。 「あっ俺も~」 「えー廉くんも?」 夏休み前と同じ。 沙夜と竹村、2人の会話に 廉がいつも加わっているパターン。 で、いつの間にか俺も 会話に参加してて。 だから俺ら4人は 仲良くなったんだと思う。 「はぁ」 ため息をついたのは沙夜。 廉と竹村は気づかなかったようだ。 「頭良いのも大変だなー」 「どうせ宿題やってないでしょ」 いつも無表情な沙夜が、 呆れたような顔をしていた。 まあそりゃ、1人だけじゃなく3人に宿題見せてと 言われたんだもんなー。 …俺も見せてもらうつもり。 「見せてくれるよな」 「やだ」 「うわ、ひでー」 俺と沙夜がこんな話をしてる間に、 廉も竹村もちゃっかり 宿題をうつし始めていた。 「ジュースおごるからさっ」 「んー」
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