変化 .

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そんな返事をしながらも、 最終的にいつも沙夜は見せてくれる。 クールそうに見せてるけど 押しに弱いってことを 俺は知った。(笑) 「沙夜ちゃんありがとねー。 あっ、続きは放課後に」 ノートを沙夜の机に戻しながら ちゃっかりとしている廉。 「放課後ってゆうかー、もうすぐ学校終わりだって!」 帰る準備を始めている竹村。 …此奴も全く夏休み前と 変わってねーな。 ちらっと横目に見ながら そんなことを思った。 そのあとはすぐに HRが終わってこの日は終了。 さっさとそれぞれ帰宅していく。 「じゃ、行きますかー」 「おう」 廉が立ち上がって教室を出て行く。 隣には当然のように竹村が。 彼女かよ とか、つっこみたくなる。 その後ろを俺が続いて、 さらにその後ろを沙夜がついてくる。 よく4人で来るファミレス。 「たまにはさ、自分でやんなよ」 必死に沙夜の宿題をうつす廉と竹村を見て、沙夜が言った。 一応、俺もうつしてんだけど まあ適当に。 沙夜にちょっかいだしたりしてるから。 「うん、今度っ!」 「毎回ありがとな~」 とりあえず、2人の返事からすると 自分でやる気はないようだ。 俺は沙夜のことを見て笑った。 「…あんたもだよ」 肩をこづかれる。 はいはい、と適当に言いながら 宿題をうつしてた。
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