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進級して1ヶ月。
久しぶりに、遅刻して
俺は教室に入る。
今は休み時間で、
教室内は騒がしかった。
「将弥っ!こっち」
廉が手招きしていた。
東条 廉。
俺の中学のときからのダチ。
黙って、俺は廉の後ろの席に座る。
「来んのおせーよ」
「はいはい」
俺と違っていくらかは真面目な廉。
今日も朝からちゃんと
学校に来ていたようだ。
乱暴にカバンを机に置いてから、
廉に顔をむける。
「今日はさー」
「………」
廉の話に耳を傾けながらも
何かの視線が気になった。
俺は視線の感じる、隣を見る。
俺たちの方を見ていた女子2人と
視線がぶつかった。
「…で、将弥ー…。あっ、杏ちゃん!」
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