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竹村の説明はかなり、分かりづらいことが多い気がする。
国語力、俺よりなさそうだな。
そんなことを思いながら俺は廉に視線を送る。
こんなときはいつも、廉が通訳をしてくれていた。
「えっと、つまり。まっつーていうのは2人の幼なじみだよね?松本…晴希だっけ」
「…あぁ」
廉の言葉に俺は思い出す。
と、同時に俺の中に嫉妬心が生まれた。
いや、まだ名前が出ただけだし。
沙夜の幼なじみ。
この程度で嫉妬するなんて俺らしくない。
「…あたしが2組で探してた子。晴希が好きになった子なんだ」
「何でいなかったんだろうね?」
俺たちは適当に歩きながら中庭へとやってきた。
中庭にも複数の生徒や文化祭へやってきた人がいたが、気にせずに空いているスペースに留まる。
「そんなの決まってんじゃーん!坂井由梨亜の影響で教室に居られない状況だったんでしょ!!」
堂々と、自信満々にそう答える竹村。
わりと外れてはいない予想だろうと俺は思った。
「…そっか」
小さな声で言うと、沙夜は俯く。
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