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「・・・」
「・・・」
「・・・」
俺、龍崎、京は一瞬にして言葉を失った。
「なんや?三人ともどないしたん?」
あんたの一言のせいだよ。
「・・・亀宮さんよ」
まずは俺が口を開いた。
「護でええて」
「・・・護さんよ」
「だから護でええて」
なんだろう・・・このこだわりはなんなのだろう?
「・・・護よ」
「なんやジュンちゃん」
・・・ちゃん?!
「どないしたん?」
「いや、なんでもない」
そのことは置いとこう。
「護よ・・・お前は先程なんと言った?」
「・・・ジュンちゃん」
「そこじゃない!!もっと前だ!!」
「・・・だから護でええて」
「お前はひとつずつしか言ったことを遡れんのか?!」
「なに怒っとるん?」
「おのれぇ・・・」
「天誅」
ガンッ!!
「~~~~っ!!」
またもや興奮気味の頭に鈍器を叩き付けられた。
「京・・・俺を殺したいのか・・・?」
「ごめん・・・手近にあったものだから」
今度の凶器は分厚い辞書だった。
「護」
京が俺の代わりに質問した。
「ん?」
「あなた、ホントに四神将?」
「そうやで」
「ホントに玄武?」
「うん」
「四神の魂─」
「─四人の将に宿るなり」
「・・・ジュン、この娘、本物よ」
「こんな娘が・・・」
「二人とも、どうしたの?」
「お前は一体なにをしていた?!」
今までの話を聞いていないのか、こいつ・・・
「・・・成程」
龍崎もやっとわかったか・・・
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