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「なぁなぁ、なんでそんなに意外って顔しとるん?」
「護・・・お前が四神将に見えないんだよ」
「それを言うたらジュンちゃんかて、そうやんか」
「ぐっ・・・」
耳が痛い・・・
「逆に言えばジュンちゃんが四神将になることなんて普通はありえへんやろ」
「ぐぅっ・・・」
この娘、意外に毒舌か・・・
「・・・んで、なにがありえへんのやったっけ?」
「よく2年に上がれだなお前!!」
こいつ、なんだったら覚えてるんだ?
「はぁ・・・」
京も思わず溜め息をついていた。
「・・・まぁいい。とにかく護は本物のようだ」
「なんか気が乗らないけど・・・認めるしかないわね」
「よろしく!!護!!」
「よろしくなぁ♪」
俺たちははとりあえず護を迎え入れた。そして─
「・・・なぁ龍崎」
「ん?」
「後ろから物凄い殺気を感じないか?」
「そう?」
「もういいよ・・・」
俺は亀宮少女・・・もとい護と会話している間、後ろから殺気を感じていたのだ。後ろを振り返ると、
「・・・」
俺は思わず絶句してしまった。
「ジュンよ・・・」
「神矢・・・」
クラスの男子がみんなして俺を睨んでいる。その中の代表が一人、俺の目の前に立っていた。代表の名は神矢。クラスの男子のリーダー的な存在だ。
「転校生を独り占めしたな?」
「はぁっ?!」
神矢はみなの言葉を代弁しているらしく、他の奴らも頷いたりしている。こっちとしては意味がわからない。
「お前はいつもそうだ!!いつもいつもいつもいつもいつもいつも!!お前は女の子を独り占めにする!!」
「わけわかんねぇよ・・・」
ホント・・・今日は朝から疲れる事だらけだ・・・
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