341人が本棚に入れています
本棚に追加
/154ページ
俺VS護第3ラウンド。
「うわっ!!はやっ!!」
護はまたもやそういいながら右手を前につきだした。さっきとおんなじ反応って何かやりづらい・・・
「決まりぃ!!」
俺はさっきと同じく、護に右手の爪を向けた。
「ジュンちゃん、意味ないで」
と、見せかけて・・・
「うわっ!!消えた!!」
俺はそのまま雷歩をしたままのスピードで横に跳んだ。そのまま護の後ろにまわり、右手の爪を向けた。
「これで決まりだ!!」
「界(カイ)!!」
「えっ?」
決まったと思った矢先、護に後数ミリというところで俺は吹っ飛ばされた。
「なっ・・・」
護から結界が沸き上がって来るような感覚だった。
「瞬結界(シュンケッカイ)、成功やね♪」
「クッ・・・」
あんな奥の手があっては勝てるわけがない。
「ふぅ・・・参った」
「フフフ、うちの勝ちやね♪」
護はそういって京の方を向いた。
「うっ・・・」
「京ちゃん、わかってるな?」
「わかったわよ!!好きにしなさい!!」
京はやけになって言った。
「ジュン、何で負けたの?」
当然の如く京から追及があるわけで・・・
「速さにも適応されたら勝ちようがねぇだろ」
「虎白呼べばもっと速いじゃない!!」
京は涙目で俺に怒鳴ってくる。涙目になるほど負けたくない賭けって・・・
「あぁ、悪い悪い。でも、何賭けたんだよ?お前がそんなに必死になるなんて、どれだけの賭けなんだよ?」
「そ、それは・・・」
「ん?」
「あんたには関係ないの!!」
まぁそれはごもっともで・・・
「とにかく・・・─」
─キーンコーンカーンコーン・・・
「昼休み終わったわよ!!」
「あ、あぁ・・・」
何かうまくはぐらかされたな・・・
最初のコメントを投稿しよう!