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「はぁ・・・」
朝食の後からの俺は無気力モードだった。その後、両親に必死になって交渉したが、決定は覆らず俺の今月の小遣いは0となった。
「ジュン、暗いねぇ」
龍崎の呑気な声が聞こえた。そのとき、俺のどこかが゙ブチッ!!゙とキレた。
「そもそもお前のせいだろうが!!お前があんなに毎日食うからこうなったんだろうが!!」
「ジュン、落ち着いて・・・」
「煩い!!お前の食い過ぎのせいでなぜ俺の小遣いを減らされる?!」
「天誅」
─ゴスッ
俺の完全興奮状態の頭に固く重い、とがった物が突き刺さった。
「~~~~~っ!!」
俺は声にならない悲鳴をあげてうずくまった。頭が割れたかと思った・・・
「ジュン、朝から煩いわよ」
凶器は通学用の鞄だった。そして俺を殺そうとしていた犯人は京だった。
「み・・・やこ・・・」
「朝からなに騒いでるの?騒音だったわよ?」
京は言葉という暴力で俺の心をボコボコにしてくれた。
「ジュン、説明しなさいよ」
「人を殺そうとしていてなにを言っているんだよ・・・」
「あ、ハエだ」
京は鞄を横に振り、俺のみぞおちに叩き込んできた。
「ぐっ・・・」
「さぁジュン、説明しなさいよ」
こいつ・・・デビル以上に悪だ・・・魔王だ・・・
「早くしなさい」
京が鞄を構えた。
「わかった!!説明するからまずその鞄を下ろせ!!」
京、おそるべし・・・
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