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「ジド・アンゲルです」
そういってジドが俺たちののクラスに入ってきたのが数日前。今では学校での話題になっていた。
「うちの学校に留学生がきた」
と。確かに名前がカタカナだったから留学生って設定しただけだったが、意外にも話題になっていた。
「そりゃ話題になるわよ。こんなへんぴな学校に留学生なんてありえないんだから」
京に指摘をいれられた。
「せやなぁ・・・けどドジちゃんって着物が似合いそうやなぁ・・・」
「そ、そうですか・・・?ってまたドジって言いましたね?!私はジドです!!」
「うん、絶対似合うで。学校の制服もこんなに似合うとるんやから」
「そして注意は無視ですか?!」
「そうねぇ・・・似合いそうね」
「お・・・お~い・・・」
京の指摘のあとは、女子三人で別の会話を始めてしまった。
「そうだ!!うちに着物の倉庫があるわ。そこにある着物を着せてみましょ?」
「お~い・・・」
「せやなぁ・・・着せてみよ。京ちゃん、着物っていっぱいあるん?」
「あるよ」
「あのぉ~・・・」
「ならうちも着てみたい」
「わかった。みんなで着ましょ♪」
「お~い・・・」
「やったぁ♪」
「なんか楽しみです♪」
「私も楽しみ♪」
「おいって言ってるだろ?!」
「なによ?ジュンも着てみたいの?」
「いや、そうじゃなくて・・・」
「家に男ものの着物は・・・あ、あるある」
「あのな?」
「ジュン、龍崎君の分もある!!」
「だから・・・」
「よし、今週末、みんなで着物を着ましょ♪」
人の話を聞いてくれ・・・
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