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「あれ?あれ?」
亀宮少女は完全に混乱していた。
「えっと・・・大阪はここで・・・いやここは京都や・・・ちゃうねん、ここは奈良で・・・あれ?あれ?」
ここまで見事に混乱されると、なんか憐れに見えてくる。
「そうや!!ここは大阪や!!」
「・・・」
「二人とも、ここが大阪やねん!!」
「・・・は?」
ついに混乱の極地だな・・・
「おぉ!!そうだったのか!!」
龍崎は納得した。
「んなわけあるか!!」
「おいそこ、うるさいぞ」
「あ、すいません・・・」
そういえばHR中だったな。
「・・・以上だ」
HR終了。
「おい、二人とも」
俺はHRがおわると、龍崎と亀宮少女の方に向いた。
「ん?ジュン、どうしたの?」
「二人とも、ここが大阪だとしよう」
「ふむ」
「ここは大阪やぁ」
「・・・」
なんだろう・・・この娘の反応を見てると何故か疲れる・・・
「どしたん?」
「いや、なんでもない」
「で、ここが大阪だとしてどうしたの?」
「なぜこうも大阪弁の人間が少ない?」
『・・・あーっ!!』
二人とも・・・やっと気付いたか・・・
「せや、なんでみんないつものように大阪弁使わへんの?」
「・・・」
これは只の天然ではないらしい。
「あのな亀宮さん、あんたは転校してきたんだろ?」
「あ、そうやった」
「・・・」
これはもう天然記念物だな。
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