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ミサキはかなり苦戦していた。スクランブルレディの装備では、襲ってきた敵の装甲に傷一つつけられなかった。
今は、あるだけの装備で弱点らしい箇所を探しながら、敵の攻撃を避けるので精一杯である。
その敵は、騎士に翼を生やしたような見た目のメカだった。その数十体。恐れを知らずスクランブルレディに攻撃を仕掛けてくる。
「きゃあっ!!」
突然ミサキに衝撃が走った。どうやら機体に攻撃が当たったらしい。そのあとも避けきれずに次々と攻撃が当たっていく。
「ちょ、ちょっと…竜二君たちはまだなの…」
ミサキは目に涙を浮かべながら、弱々しく言った。ミサキは、前から訓練はしていたものの、実戦は初めてである。死に対する恐怖は大きかった。
「た、助けて…助けてえええええええッ!!」
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