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また機体が動き出した。すると、今度は白く細身のロボットになっていた。
手足には戦闘用に設計された長いドリルがついている。
「―バンカイザーロボの第二形態、『バンカイザー2』。メインパイロットは隼君だ。バンカイザー2は陸上・地中戦にその威力を発揮する。」
「…と、いうワケだ。まぁ、リュウはそこで休んでな。」
博士と隼の通信を聞いて、なんだか竜二は複雑だった。ただ、「うぅ…」と、唸ることしかできなかった。
「俺はリュウみてぇに生易しい奴じゃねぇ。過激に行かせてもらうぜぇっ!!」
サブパイロットの二人は、いつもと違う隼に恐れ戦いた。
何事にも無関心なはずの隼が、口元をゆがませ笑っている。その笑みは他人を見下すものでも、クールに決めるためのものでもなく。
明らかに戦いを楽しんでいる。そんな笑みだった。
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