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昇降口で靴を脱ごうとしたら、二人を呼ぶ声がした。
「竜二君、武君!あの…私の研究所に来てほしいの。お父様があなたたちを呼んでるわ。」
「あれまっ!ミサキさん!!」
竜二と帰ろうとしていた武は、思わぬ人に声をかけられ飛び上がった。ミサキは、この学校のアイドル的存在である。武は彼女のファンの一人であるから、この行動は当然と言えば当然なのかもしれない。
「君のお父さん―天川博士が?どうして…」
竜二が不思議そうに尋ねた。
「それは研究所に着いた後、お父様から言うはずよ。だから、今は私についてきて。」
竜二と武は頭に「?」を浮かべながら、おとなしくミサキのあとについて行った。
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