第一話 燃えろ!青春バンカイザー!

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ミサキの父親―天川博士の研究所は、学校からさらに南に向かった、前浜に近いところにある。ミサキは、父親の手伝いをしながら学校へ通っているそうだ。 「どうぞ、入ってちょうだい。」 「お邪魔します…」 玄関の自動ドアを抜けると、すぐに待合室のような場所に着いた。 「ここで座って待っててね。今、お父様を呼んでくるから。―あ、そうそう。あなたたちの他にもう一人いるから…」 そう言ってミサキは奥の部屋へ行ってしまった。 「もう一人って、誰だ?」 武は呟いた。 「ソファにでも座ってるんじゃないのか?」 竜二はそう答えて観葉植物に隠れているソファを見るため、少し動いた。武もそれに続く。 「…ッ!!」 二人は唖然として、口をポカンと開けていた。 「(おいおい…こいつと何をしろって言うんだよ…)」 「(ウマが合わないって分かっててこうしたのか…?)」 二人が驚き呆れた奴、そいつの名は… 「隼…明日香隼…!!」
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