第一話 燃えろ!青春バンカイザー!

6/17
前へ
/81ページ
次へ
明日香隼―彼は竜二や武と同じクラスである。勉強、運動…なんでも完璧にこなすあらゆる要素を持っているのだが、それらに価値を認めないニヒルな奴だった。 それを象徴しているように、彼は何の部活にも所属していなかった。 そんな彼は、やはりクラスからも孤立していた。 竜二と武の二人は、やはり彼のことを嫌っていた。気に障るというか、何というか… 「なんだ、お前らも博士に呼ばれたのか。」 二人が固まっていると、隼が口を開いた。傍らにはギターが置いてある。 「悪いか!?」 見下すような物の言い方に武はすぐに頭に血が上った。 「…待て、武。ここで喧嘩しても何の意味もない。博士とミサキさんが来るまで待つべきじゃないのか?」 竜二が武を止めに入った。 「わかってんじゃねぇか、リュウさんよぉ」 隼はそう言ったが、目はあさっての方を向いていた。 三人は、そのあと大人しく待っていた。image=314042553.jpg
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加