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カーテンの隙間から、朝日がこぼれ落ちる。
それを受けたユウは、ゆっくりと目を覚ます。
悪夢にうなされる事の無い、ひさびさの眠り。
それが、結解のおかげとも知らず、大きく伸びをする。
「・・・ん?」
横には聖霊の寝顔。
その先に見える背中。
オッド・・・。
流れる黒髪に安堵する。
立ち上がろうとして、服が引っ張られているのに気付く。
不審に思って、先をたどると、幼い指先。
もしや!と思い、そっとオッドを覗くと、しっかりとシャツの裾が握られている。
可愛いなあ・・・。
真ん中で二人を離さない聖霊。
ユウは出来る限り腕を伸ばし、カーテンをしっかりと閉めた。
再び部屋に夜が。
もうしばらく、ゆっくりとねる事にした。
聖霊は幸せそうに。
オッドの表情は見えないが・・疲れているんだろな。
ユウは思いながら再び眠りにのみこまれた。
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