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静寂を破る慌ただしい足音。
ガチャリ
ユウが何故かレィティと共に帰宅した。
「元気してたー?」
にっこりとレィティが入ってくる。
どうやら、本部で何かあったようだ・・。
笑っていないレィティの瞳。
「ただいま!オッド」
最近ずいぶん元気になったユウの明るい声が響く。
「おかえり。ユウ」
穏やかにオッドは答えた。
「たっだぃまぁー!!」
一番大きく声をかけて。
ユウは聖霊に抱きつく。
ジタバタと暴れるのは、逃げるのではなく。
息が苦しいから。
ユウは不思議な事に聖霊と打ち解けていた。
何者とも壁をつくらない。
ユウの性格なのか・・?
呼ぶものの特性なのか。
和やかな風景は、毎日の事で、見慣れるはずなのに、オッドにはいつも新鮮だった。
今日は・・違う。
何をレィティは運んできたのか。
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