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「迷いなんて。」
自嘲気味にオッドは笑う。
今出来ることではない。
「今しないといけない事だ。」
迷いの消えたオッドの瞳には、闇の中で光を宿していた。
ガチャン・・・。
箱から取り出した、聖防具は、細かな紋章で飾られ埃すら被っていない。
否、くすんでいた。
箱の中で眠っている間は・・・・
オッドにより起こされた、聖防具は静かに、目覚め静かに時を待っている。
静かにオッドは、聖防具を見つめている。
お互いが、お互いを確認するような時間が流れる。
すべての闇に・・・。
すべての光に・・・。
すべてに。
決着を。
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