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オレンヂ
「レンー、ボールいったー。」
「はいはい、」
放課後、レンは大好きな野球をする。
部活で使う前に三年生がグラウンドを占領している。
レンは部活には入っていないから、同じく部活に入っていない三年同士で遊んでいるのだ。
私は鞄を持ってグラウンドへ近付いた。
一通り遊び終わるのを待ってからレンに声をかけるために。
日差しが日に日に強くなる。
髪の毛が太陽光を吸収して、頭が熱くなった。
レンはこんな日差しと気温の中でも楽しそうに遊んでいる。
キラキラ眩しい。
私は僅かに出来た校舎の影に入った。
レンの無邪気な笑顔が綺麗で綺麗で…。
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