壱:まるで機械(からくり)のように

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今日は土曜日。 俺こと春宮涼はいつもの如くぐっすり寝ていた。 涼「ふぁあ……」 違和感を感じつつ、体を起こした。 ……体を起こした。 …………体を起こした⁉ 体は起きた感覚だが、俺の目線は天井を向いていた。 下を向くと、首から上が無い人の姿が見えた。手を動かすと、俺のような動きをする。 涼「アレ⁉コレ頭取れた⁉」 軽い思いつきで言ってみたが、よく考えると、辻褄が合う事に気付いた。 手探りで頭を探し、首の上に持ってくると、やっと今までモヤモヤした何かがスッキリした気分になった。
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