始まりは…

2/3
235人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
昔の俺の一人称は僕。 俺はその時影で荒れていて、 学校裏で一人隠れ、煙草を吸っていた ―――――――――――――― すぅ…はーー… 次々と僕から吹きでる煙… 僕は生徒会会長の為、毎日毎日 色々なファンの集団の群れから 写真、偽造写真を 全て取り上げ、即処分 盗撮、リンチ、待ち構えを 見つけ次第、即止めさせる それだけでなく、 僕の家は神社で僕はその跡取り 成績も信頼も全てにおいて 優秀じゃないといけないいいつけ そんな全てに疲れ、影でグレていた… そんな僕の目の前に… 純粋な君が現れた 「生徒会長…さん?」 「っ!!」 明るい所から ひょっこりと現れた君 慌てて僕は煙草を地面に落とした 「えっと…会長さん?」 たじろく僕に ひょこひょこと近づく君 僕は頭の中を真っ白にしながら 優秀な生徒の落ち着きさを装った 「今、見たのかい?」 「煙草吸うんですか?」 「いや、こっちが聞いているんだけど」 「答えましたよ」 「あぁ、それに近いことは答えてそのまま質問で返したね」 「で、見ての通りタバコ吸うんですね」 君は地面に落ちている煙草を 興味深くと見ていた 「誰かに言うかい?」 「どうします?」 「質問で返さないでくれ」 「じゃあ、約束したら誰にも言いません」 「……約束とは?」 とびっきりの笑顔で言う君は、 真っ白な頭の中の僕には黒い悪魔のように見えていた 「タバコはもう吸わないこと!」 「………」 人差し指突き出してかっこよく言って来た 「約束しますか?」 「…あ…うん」 「指切りげんまんしましょう!」 「指切りげんまん…」 今の年で指切りげんまん… ちょっと笑えるんですけど… そんな考えをしている僕に君は 僕の左の小指と君の右の小指を絡ませていた 「はい!指切りげんまん… ほらほら!生徒会長も言ってくださいよ!」 「…ん?あぁ!」 「「指切りげんまん、嘘吐いたら、針千本の~ます!指切った!」」 二人で腕を左右に振って言った 「じゃあ、さよならです!」 来た道を戻ろうとする君を呼び止めた その時はその理由はわからなかった様な気がする 「あ、ちょっと待って」 「はい」 .
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!