始まりは…

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「指切りげんまんの言い伝え知ってるかい?」 「あれ?そう言えば知りませんね…」 「指切りの言い伝えはこう、 心臓の線が通るのは左の小指で、昔は結婚するさいに その指を切り落とし、相手に渡していたと言う」 「おぉー!!」 「運命の赤い糸もこっから始まったとも言われている」 「そうだったんですか!?」 「まぁ、そうゆうわけで」 僕は地面に落ちている 今も直、火がまだついている 煙草を拾い君に近づいた 「会長さん?」 「約束の印に…」 僕は君の手を取り、煙草を近付けた そして、 ジュウ!! 「きゃあぁぁあっ!!」 痛みに膝をつく君に僕は言った 「これでいいかな? 君はこれで、僕は禁煙でさ…」 「会長さん酷いですっ!」 「いいじゃないか、どっちも辛いしさ」 その瞬間、君は立ち上がり チュッ… 一瞬何が起きたかわからなかった 頭の中が停止した 後から気付いたが、 それは触れるだけの一瞬のキス 「会長って、もてていらっしゃるので、キスで禁煙止めの印にします!」 君のその時の顔は真っ赤 僕のその時の頭は停止 君のその選んだ道から 俺を狂わせ出したカギだった 、
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