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交番から約5分
俺は1番近いコンビニに着くと、ヘルメットを取ってバイクを降りる。
最近出来たコンビニだ。
そのコンビニの名前は店長の名前を取って付けられたらしい。
実はそいつが俺の高校時代の同級生だったりする。
とんだ腐れ縁だよなァ…。
自動ドアを抜けるとレジの所に居る店長が見えた。
「いらっしゃ~…ってなんだ、親ちゃんじゃないの。」
「親ちゃん言うなっつーの!ったく…」
眉を寄せながら弁当が置いてあるだろう場所へと向かう。
いつもは大盛りの海鮮丼なんだが団子も買うし…並盛りでいいよな。
並盛りの海鮮丼を手に取った後、団子の場所を探す。
普段は買わねぇもんだから団子が何処にあんのか分かんねーもんだなァ…。
そう思ってると、丁度目の前にプラスチックのパックに入っている団子を見つけた。
「「お、あったあった!」」
手を伸ばして取ろうとした瞬間、誰かの手が俺の手と重なった。
思わず手を勢いよく引く。
「「す、すいませ!…ん…?」」
向こうの人も慌てて手を引いていた様だが、お互いの顔を見て言葉を失った。
「姫若子!!」
「政宗!!
…って姫若子言うなって言ってんなっつってんだよ!!」
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