君に会えてよかった

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そんな日が何ヶ月か過ぎた ある日、母親が仕事先に僕を連れていってくれた 僕の母の仕事は、老人ホームで看護師をしていた 老人ホームと聞くと今の人は、色々な想像をするだろう 「臭そう」「汚い」「気持ちが悪い」とか、色々あると思うんだ まぁ僕も昔思っていたよ でもそこで僕は、おじいちゃん、おばあちゃんに救われたんだよ 老人ホームでおばあちゃんが、何か僕を呼んで話をしたそうにしてたから、近くに行って話をしたんだ 最初は、やだなぁって思っていたけど、だんだんとはなしていくうちに昔の話をしてくれたんだ 辛かったこと、楽しかったこと 沢山 僕は、初めてあった人に、自分の話をしてみた おばあちゃんは、ジッと僕の話を聞いてくれた 優しい顔で その優しい顔が一瞬で彼女の顔が浮かんでみえた 泣いてしまった おばあちゃんは、「大丈夫?」 もう、話が途中で出来なくなってしまった その日は家に帰った 家に着く前には、泣きやむことに必死だった また、ある日老人ホームに行った また同じおばあちゃんに自分から話をしにいった そして、僕の話を最後まで話したあと、優しい僕の頭をなでてくれた おばあちゃんは、僕に話をしてくれた 「あなたは、その女の子と会えてよかったね その子もあなたに会えてよかったでしょうね
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