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機体は大きく揺れ、地面へと着地。
激しい揺れで、俺は目を覚ました。
誠「<着いたんだ・・・。>」
窓の外を見て、俺は呟いた。
見たことのない風景。
初めての日本だった。
機体から降りて、長い通路を歩いた。
長い時間、飛行機の中にいたからか、歩くのに違和感を感じた。
ドイツとは全く違う。
黒い髪、黒い瞳。
黄色人種に囲まれた俺は、今までにない体験をした。
幾つかのゲートをくぐり、日本語が飛びかう中、俺は渡された紙を頼りに歩いた。
田中信二と書かれた紙。
これからお世話になる、唯一頼れる人の名前だった。
誠「<・・・日本語がわからん。>」
俺は、たくさんの看板を見ながら、田中信二らしき人を探した。
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