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多くの人が持つ看板には、「ようこそ」や「welcome」と書かれていた。
けど、次に続く名前は全く俺の名前とは違った。
田中信二さんを見つけなければ、俺はどうする事もできない。
不安な気持ちが段々と膨らみ、俺は途方に暮れた。
誠「<やべ・・・来て早々、警察にお世話になる感じ?>」
俺はボソッとドイツ語で呟いた。
すると、不意に肩を叩かれた。
誠「<・・・?>」
俺は叩かれた方向に顔を向けた。
「<ようこそ、日本へ。田仲誠也。>」
男性がもつ看板には、そう書かれていた。
誠「<・・・田中信二さんですか?>」
男性は田中信二という言葉を聞いて、頭を上下に振った。
そして、一枚の紙を俺に手渡す。
「<日本語わかります?>」
誠「少しだケ。」
俺は親から学んだ日本語を口にした。
田「その言葉を聞いて、安心しました。」
誠「<はぁ・・・。>」
田「日本へようこそ、田仲Mattew誠也。」
信二さんは、俺のフルネームを言い、俺を抱いた。
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