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田「誠也君、着いたよ?」
体を揺らされ、俺はまぶたをあげた。
誠「<・・・・家?>」
田「??なんて言った?」
誠「あっ・・・・家ですカ?」
俺は一軒家を指差して口を開いた。
第一印象。
道が狭い。
家が密集している。
車と人通りが多すぎる。
家が小さい。
あまり、いい印象がなかった。
俺は後ろからスーツケースを降ろし、信二さんの後に着く。
周りの家と比べて、和風的な建築。
庭は、あまりドイツでは見られなかった感じで、池には鯉が優々と泳いでいた。
一言で言うと、京都っぽかった。
誠「ココは京都ですカ?」
田「京都!?」
信二さんの目は見開いて、そして大声で笑った。
田「アハハ!京都じゃないよ。ココは東京だよ。」
誠「東京?首都の?」
田「そう、首都の。」
信二さんは笑いをこらえ、玄関へと向かった。
ここは東京か・・・。
京都かと思った。
つか、着物着ている人見てないな・・・。
俺はてっきり日本人は着物着ていると思っていたが、誰一人着ている人がいなく、肩を落とした。
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